崖っぷち面会🌊
朝からポカポカの三連休2日目
洗ったパジャマやシーツも外で乾きそう
・・・今日にすればよかったじゃん
パパ吉の面会
都内で初雪が観測された土曜日
「火曜から行ってないから、今日行きたい」
「え?今日は三連休で一番冷え込むってさ
フェソロデックスの倦怠感が出てきてるって言ってなかった?
今ね、インフルエンザもリンゴ病もh・・・」
ハイ、病院へ🚖
いつもは面会のヒトでいっぱいの土曜日
面会申し込みの紙を書こうと手袋を外してカウンターを見る
あれ?
『面会禁止のお知らせ』
えーーーーーーーーΣ(-∀-ノ)ノ
寒空の下、タクシー飛ばしてきたのに?
立看板のお知らせの字面を目で追う👀👀
”インフルエンザが大変流行しています”
”レベル3”
”病棟での面会は原則禁止”
・・・・・(´•ω•`)(´•ω•`)・・・・・
「すいませんね~流行っちゃっているもんで
一応、コレ渡しときますんで、病棟看護師さんと相談して下さいね」
申し訳なさそうに、銀髪七三わけの守衛さんが2人分の面会札を渡した
見渡すと、玄関ホールで面会しているヒトがチラホラ
ラインでパピィをココまで呼び出そうと思ったが
ヒイヒイフウフウ息切れするかもと思いやめた
ママ吉と病棟への長い廊下を歩く
「やっぱり、TVで見たとおり流行っているんだね」
「ワタシ大丈夫かな~ 今週肺炎球菌とがんの注射打っているんだけど
病院で蔓延しているんだよね?」
「抵抗力の弱っているヒトが集団でいる病棟に、巷で流行っているウィルスを面会者をとおして持ち込んでほしくないってことでしょ
外来はインフル疑いで受診するヒトがいるかもしれないから危ないけど」
病棟に着くまで4つの『面会禁止』の立て看板
「毎朝、家族ラインで自分の病状伝えてくるならこういう情報も入れてほしいわ」
マスクをズラして看護師さんに訊ねる
「談話室で手短にでしたら、大丈夫ですよ!」👌
てくてく
シャー(カーテンを開ける音)
もぬけの殻
見合うぴょことママ吉 ( ・_・)(・_・ )
男子トイレ確認⇒「パピィ~」無応答
洗濯室確認⇒無人
入浴室確認⇒”入浴日ではありません”
談話室確認⇒他の患者さんが面会中
・・・いない・・・
「リハビリと称して、売店行っているかも
さっき通った時はいなかったけど」
「もう、ぴょこちゃん、帰ろう」
探しつつ、今来た道をゆっくり戻る
病棟の入り口で、別の看護師さんに声をかけられた
「あ、パピィさんねー、あれいなかったかしら」
遠くへ視線をやると、廊下のはるか彼方からゆっくり歩いて来る人がいる
あれ、パピィにしか見えん
すると看護師さんもいった
「アレ、アレ、アレじゃないでしょうか」
「そうです、アレ、ゼッタイアレ父です」
「・・・ごめんなさいね(笑)アレなんていってしまって」
アレで、充分です( ̄Д ̄)ノ
本人曰く、隣接する病棟の談話室にいたそうな
通りかかったときに見たけど、他の家族に紛れていたのか?
パピィを見やると立派なブルーのマスクをしとる
それさ、個室入り口にある、医療用のじゃないの?
パピィ用のマツキヨのマスク、箱でおいていったじゃん
「こっちの方が、性能イイし、看護師さんもしていいって
感染したらコワイじゃん」
どの口がいうのさ (*`Д´*)
家族には休日出勤したテイで場外馬券場で一日つぶし、風邪ひいたのが今回入院の発端のくせさ ぶつぶつ
入院して3週間経つのだが、まだ主治医から説明はない
「栄養指導はなくなったよ
心房細動は良くなったけど、息切れが治らない原因を追究している」
精査してます!( ̄^ ̄)ゞ
って感じでいうけど、頑張っているのアンサンじゃないやん
ママ吉が堰を切ったように言った
「そもそもの発端は自己管理できていないから
何度もいうけどワタシは末期がんなんだから
死ぬ病気なんだから
ジブンのことばかりじゃなく周りのことも考えて生活しなさい
ワタシは、今のクスリ(フェソロデックス)が効かなくなってきているかもしれない
もうすぐ死ぬんだから
死んだらヒトリでいろいろやりな!」
「死んだら困るよぉ~」ヾ(´ε`;)ゝ
🌊ザバ―――――ン🌊
<ト書き>
東尋坊の断崖絶壁の上
日本海の荒波が打ち付けている
両者タイヘン厳しい状況
あ、フツ―に面会中だった💦
面会1つにも今までの家族Historyがでるもんだ
2019年初の連休がコレ
トホホのホ💦