ついに余命宣告が・・・(涙)
深夜・早朝
そして、シゴト中の家族からの電話ほどゾワゾワするものはない
昼すぎ、職場にママ吉から電話あり
「職場の電話占領しちゃ悪いから、ぴょこちゃんかけ直して」
急いでいる風だった
危篤かも
メモ紙を片手にトイレに駆け込んだ
不幸中の幸いといえばいいのか
とりあえず、危篤ではなかった
しかし、主治医の説明によると
-腹水がたまっている
-胆汁がつまっている
-黄疸がでている
もう、末期の症状で
余命1か月らしい
胆管ががんで圧迫され、胆汁の流れが悪くなっている
胆道ドレナージを行うかどうかの意思確認だった
内視鏡でするそうだが、パピィは胃潰瘍の手術をしているので高リスク
もしかしたら、処置中ダメになるか意識が戻らないかも、と
処置をするなら、木曜日
その回答が、今日16時までとのこと
ママ吉は、コドモ2人の意見も聞きたいと
ぴょことオトウト吉に連絡をしてきたのだった
ぴょこは・・・
-余命1か月でそのリスクをとらなくてもいいのでは
-サイゴまで、会話ができるようにしたい
-ゴール間近の案件、パピィが亡くなると煩雑化する
それは、パピィが最も気にかけていること
もう、全身にがんの影響が及んだ今は
積極的治療をする段階ではないと思う
ママ吉も同意した
結局、オトウト吉も同じ回答だったそうだ
暗く、重い夕暮れ
すい臓がん告知の時は、真冬の夜だった
春が過ぎ、夏を迎えようとしているけれど
もう一緒に
秋も冬も
誕生日もお花見も結婚記念日も・・・
迎えることができないのか
それどころか
生きて自分の家に帰れないのか
出社したものの
とんぼ返りで午前中に帰宅したオトウト吉が言った
「パピィがさ、電話で
『リハビリやるみたいだから、リハビリシューズとパジャマ持ってきて』だって」
えっ?!
リハビリしたら、帰れると思っているのかな
パピィは、残された時間があと1か月とは知らない
でも、体感的にジブンで分かっていると思う
土曜夜、脱衣所で力なくヘタりこみ
かすれ声でこう言っていた
「あと、もうちょっと頑張らないと
案件がまとまるまでは死ねない」