人生ってなんだろう
【入院までのあらまし】
🍀’19年1月 ステージ3のすい臓がんと診断
既に積極的治療不可状態
🍀2月上旬より自宅療養
🍀6月2日、右上肢麻痺出現により、救急搬送
『すい臓がんによる凝固異常による多発性脳梗塞』
=トルソー症候群と診断
①黄疸(+)
②腹水(+)
③左手足のむくみ(+)
余命1か月と宣告
がんが胆管を圧迫して、①の黄疸出現
胆管ドレナージをすすめられるも
身体状況及び胃潰瘍手術歴があるため高リスクとのこと
積極的治療を行わないことにした
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【2日目】
入院して4日目
余命宣告されて2日目
ぴょこ家族揃って病院へ
ぴょこは、入院して初めてパピィに会う
麻痺のある右手をみる✋👀
確かに内側に曲がっている気もするが
指を1本づつ立てて、1.2.3ができる☝️✌️👌
「あらっ、良くなってるね」
ママ吉が明るい声を出した
因みに、話し方も良くなった
回転数をやや下げたレコード再生状態から
フツウに近いパピィの話し方へ
あ、でも声に張りはないけれどね・・・
来訪者のアポあるため、車いすに座らせてもらうことに
リハビリの先生がADLを確認できるチャンスと
テキパキ車いす準備♿
リハ「いやぁー、パピィさんに状態チェックするのを延期されてたんです
丁度、よかったわー」
パピ「先生が、無理しないでいいよって言ってくれてるからさ」
リハ「1.2.3~!あ、立つ身体機能はありますね」
-つい土曜日まで2階にあるお風呂まで階段上り下りして入浴してましたから・・・
・・・サイゴの方は息も絶え絶えでしたけれど
リハ「なるほどですね (*'ω'*) 」
ま、もうゼッタイ要介護1じゃないな
緊急入院して初めての車いすパピィ
話し合いが長引き、2時間座位保持することに
途中、何度かツラくないか確認した
発言もするし、記憶も確かでちょっとホッとした
ただ、足を長く下げていたからか
ベッドに戻ると両足がむくみで腫れあがってしまった
反省🐒
夕食
ロールパン、オレンジ、ほうじ茶のみ完食
パピィが好きなもののみ手が伸びる
両手とも使用して食事可能
「ジャムを断面に塗ってくんない?」
添えられたバターナイフで塗る作業はムズかしいみたい
ぴょこ、オトナしく一口ずつ丁寧に塗る
-花見の時、パピィはオレンジ家族全員分食べたよね?
パ「あー、そうだったなー、あれ、楽しかったなー」
・・・しんみり(,,><,,)
だめだ、だめだ
余命1か月を悟られんようにせねば
でもさ
カラ元気というか
カラ明るいのも変だしなー
どういう顔で面会するのがベストなんだろ
【3日目】
ぴょこはママ吉の受診付添いを終えてから
オトウト吉と合流し、パピィの病院へ
もう、夕食も終わりかけの頃
面会札を付けながら、足早に病室へ向かう
開口一番
「遅かったね (´ε` ) 」
外は、すでに薄暗い
用事があったことを充分承知とはいえ
やっぱり、待っていると長く感じるんだろうな
夕食のトレーをチェック
ロールパン、ほうじ茶のみ完食
フルーツ缶のみかんも手を付けていなかった
スネたのか?
-みかん好きじゃん、食べんの?
「・・・今は、もういらない」
布団の襟元に赤いものがべったり
すわ、出血か?
いいえ、いちごジャムでした💦
動かしにくい手では塗りにくかったのか
食後、ズボンが脱げかかっているから直して欲しいという
布団をめくると介護用のマジックテープ付のパジャマだった
これ、パピィはニガテっぽい
ゴムが入っているから、フツ―に上げ下げできるのに
どうしても、脇のマジックテープをはがしてしまう
「上着をズボンに入れておくれ」
足を踏ん張って腰を上げるパピィ
右腰当たりが湿っぽい
-ん?パピィ、濡れっぽいんじゃん?変えよう
あー、でも点滴とかいろいろしてるしな
「変えなくていい」
-え?キモチ悪いでしょ
シビンつかったとき、漏れちゃったかな
「いや、またすぐ濡らす
きりがないから、これでいい」
コトバにつまった
もう、あきらめているのかな
つい、半年前まで老社員として働いていたパピィ
40数年週6でアクセク働き
年老いて病に倒れ
お役御免になったら
ジブンで動けなくなったら
パジャマが冷たいのもあきらめなくてはいけないのか
人生ってなんだろう
何に向かって生きてるんだろう