唯一のお友達だったのに
パピィ生涯通しての友だち(過去形)
🍀テレビ
🍀ラジオ
🍀新聞
パピィは、東京下町生まれ&育ち
表通りに面した家で日がな一日
ビービ―ブーブー
そんな騒がしい環境で育ったからか
基本、テレビかラジオをつけっぱなし
新人の頃、ラジオをつけながらシゴトをしていたら
上司からお叱りをうけたそうな
当たり前だ (´-ω-`)
因みに、内容は見てない&聞いてない様子
朝刊を読む余裕なく出社するので
パピィが読むのは古新聞
帰宅して寝るまでの時間
ベッドに横になり、ペラペラめくる📰
お風呂に呼びにいくと大体顔に落ちているのだが
プライドなのか反射なのか
呼ばれた途端、ペラリ1頁めくる
記事について議論になったことは一度もない
つまり、内容まで読んでいない様子
見てない・聞いてない・読んでない
=別になくてもいいじゃん(´・Д・)」
それなのに
今までは入院するとイジョーにこだわっていた
🍀TVカードは常時ストックあり💳
つけっぱなし、消し忘れで異常に減りが早い
🍀ラジオはMYラジオ持ち込み📻
多少耳が遠い上に片耳イヤホンで話が通じない
🍀新聞は朝イチ売店へ🚶♂️
朝イチ面会に行くといってももう買ってある
やれ新聞だ、TVカードだ (・υ・)/🗞️
ついでに、アンパン、塩アメ (・υ・)/🍬
入院中の身で
何故か一日の小遣いが新橋のサラリーマンの小遣いより高くなることもあった
-入院費用もかかるんだから、いい加減にしてよ
「アタマとカラダのリハビリなんだよ」
「おーい、頼むから、2,500円だけでも置いて行ってくんない?」
ベッドわきにちょこんと座り
八の字に眉をさげ (๑´•д • `๑)
小銭しかなくなった財布をみせる
こんなやりとりが、パピィ入院時のデフォルトだった
しかし
しかし、今回
-TV見ようか?
「・・・いい」
「首、向けるのもしんどい」
-ラジオは?
「聴けって言われたら、聴くけど・・・」
-新聞買ってこようか?
「・・・いらない」
黄ばんだ顔
黄色く濁った白目で宙を見ている
むくんだ左手は腕時計がはめられなくなり
代わりの右手には腕時計とセーフティーボックスの鍵
その右手も麻痺は落ち着いたものの
細かい作業はできず
入院中のみメモ魔になるパピィ
置いて行ってほしいと言われたメモパッドは白いまま
廊下側の4人部屋ベッド
ゆっくり落ちる点滴
ゆっくり過ぎる時間 ⌛
お向かいの患者さんは独り言をいい
時々、昨日はすみませんねぇと話しかけてくるけれど
パピィはそれさえ目にも耳にも入っていない
質問したら、まともな返事が返ってくる
記憶も確か
家族の顔をみたら、うっすら笑顔になる
けれど、外界への関心は薄れているみたいで
-どこか痛いの?
「いや、どこも痛くはない
ただ、お腹が重苦しい」
そうか・・・
-食べたいものある?
「・・・家だったらなぁ、鰻重かな?
3月にみんなで食べにいったのウマかったな、アレ」
「ここでは、パンなら食べられるから
食べないとどうしようもないから口に入れてる」
-気になることは?
「ひげは、オトウト吉にすって(剃って)もらってるんだけれど
襟足、ひげそりでどうにかなんないかなー」
「土曜日にアタマ洗ったのが最後だから
ドライシャンプーっての?
アレ、スッキリすんのかな?」
襟足カットとシャンプーか
そうだな
救急搬送される前の週まで毎日入浴してたもんな
倒れる前日も
お風呂途中、ヘロヘロになった状態で
右手に剃刀、左手に替刃を握りしめ
ぴょこ部屋を力なくノックしてきたもんな
既に具合が良くなかったはずなのに
新しい刃でひげをすっきり剃りたがってたもんな
外界への関心は薄れつつあるけれど
ジブンを身ぎれいにしたい意志はまだある
さっぱりしたら、気分も少し良くなるかもしれない
そういえば
ぴょこが若かりし頃に入院した時
1週間以上洗髪できず、髪の毛がアブラでツルツル
頭皮がつっぱって痛かった
入浴許可がでて、髪の毛を洗ってもらった後
急速に快復した
ま、快復してきているから入浴許可がでたんだけれど
キレイになって気持ちも上がった ⤴️
そうだ
今度は、道具を抱えて面会に行こう
3月に買ったアレ
パピィ部屋の押入れかな・・・