2019年6月30日 23:07
パピィ旅立つ 享年71歳
🌸 🌸 🌸
暗い廊下にママ吉の部屋から光が漏れてる
ドアの隙間から覗くと
ママ吉とオトウト吉が
ややうつむき加減で手を取り合っていた
-おやおや、なんかの交信かい?
オ「ちゃうわい、時間見て」
23:15
オ「パピィが死んだころだよ」
-さっき、ぴょこもママ吉と時計見てたよ
ジャスト23:07にさ
🌸 🌸 🌸
夕食はちらし寿司
なんとなく生臭モノはナシで
・・・といってもタマゴ・かまぼこは入れたけれど
飯台出すのめんどくてボウルで💦
パピィさんの分も
一旦仏壇にお供えしたが
居間のダイニングテーブルの横に笑顔の遺影があるので
そこに位牌を移動して
お花とちらし寿司を添えた
🌸 🌸 🌸
ちらし寿司といえば
すい臓がんが発覚する半年前の夏
すなわち2018年の夏、事件があった
夜遅く帰宅したパピィに
小皿に盛って出したのだが
ほとんど食さぬまま、翌朝ごみ箱で発見された
キレイな盛り付けのままビニール袋に四角く入れ
そのままだと捨てたのがバレると思ったのであろう
さらにチラシにキレイに包まれていた
しかし
それを上回るママ吉の女の感によって見つけ出されてしまった
今、思うとその春頃から
食が細くなってきてたかもな
ただ、元々、月~土は外で食べてから帰宅
日曜日は部屋に引きこもり
夕食は呼ばれたら居間に来てさらっと食べるのがデフォだったから
家族が異変に気付くのが遅かった
パピィ本人も不調は訴えなかった
いや、うまく表現できんかったのかなぁ
ステレオタイプの理系男子だったし・・・
🌸 🌸 🌸
1周忌はコロナが終息しないのでしないことにした
その代わり
オトウト吉とぴょこはお寺で執り行われる
新盆と先祖供養に参加する予定
でも、まぁ
これもコロナの勢い次第
生きている人間の安全優先
1年か
まだ1年しか経ってないのだケド
感覚的に2,3年経過した感がある
お葬式、会社の片づけ、相続問題、納税、諸手続き
いろいろ&さまざまあったが
過ぎてしまえば記憶がかすんでしまっている
パピィにもずいぶん前から会っていない感じがする
1年会っていない友だちはたくさんいるが
それらのまた会えるヒト達とはまた違った感覚
どうやらパピィはぴょこによって
『もう会えないヒト』
という分類にアーカイブされたっぽい
パピィが死んだ夜
残された家族3人は、病棟のアラームの残響で眠れなかった
ジブンのブログを読み返したり
記憶をたどっていくと
鮮やかに映像がよみがえってくるのだが
普段はどこかの奥に眠っているらしい
🌸 🌸 🌸
夕に、弁護士さんから電話があった
「私の記憶の中のパピィさんは
・・・お元気なあの姿なんですけどね」
ええと?どの姿で?
思わず吹き出してしまった
初めて会った時、既にすい臓がん末期で
イノチのリミット4カ月前だったからさ
「それでもパピィさん
ご隠居さんではなく、最後まで現役感がありましたよ」
パピィ喜びそう
では、これをはなむけの言葉としようかのう