シャンプー台で頚ビリビリ
「やっぱり、ママはがん患者なんだわーと思ったよ」
ぴょこが帰宅して、開口一番
トリミング(笑)して、キレイにヘアセットされたママ吉がうつむき加減で言った
リビングに入り、コートを脱ぎながら続きを聞く
美容院へカットしに行ったのだが、シャンプー台であおむけになるとき、左の頚部がいやーなカンジにビリビリしたそうな
”こりゃ、アレのシワザだな”
いつもは、シャンプー後の肩や首のマッサージもされるがままに受けていたが、ビリビリ攻撃で怖くなって断ったらしい
*
忙しくなりそうになる前
お出かけする予定がある前
なんか、自分があか抜けないなーと思ったとき
ママ吉は、タイミングを見計らって美容院へ行く
3か月弱に1回のパーマ
パーマとパーマの間にトリミング(カット)
還暦を過ぎてから、行く回数が増えた
「髪の毛がちゃんとしていたら、シャン✨とみえるでしょ」
「(TV見ながら)あの女優の○○さんだって、キレイにセットされているから若々しいけれど、ぺちゃんこでボサボサだったら、急に歳とってみえちゃうよ」
そういやぁ・・・(遠い目)
以前、気の張るところへママ吉が待ち合わせてきたとき、アレ?朝見た時よりキマッテるんじゃない?と思ったことがあった
「さっと、美容院でセットしてきてもらった~😤」
なるほどね
対して、ぴょこは1年~1年半に1回
原宿のなじみの美容師さんの”アー来た来た!”が”イラッシャイマセ”代わり
ハイ、女子力低いです( ´,_ゝ`)
昔、NZで韓国人のクラスメイトにこういわれたのを思い出した
「ピョコハ ニホンジンノ オンナノコナノニ カミボサボサ ナンデ?」
*
ママ吉の左頚部といえば
頚部リンパ節転移しているところ
反回神経麻痺で、声が出にくい日もある
美容院の予約の電話も、発声練習してからかける
かすれていたら、でやすくなるまで様子見る
ビリビリがアレのシワザ
つまり、転移の症状なのか
それとも、フェソロデックスの薬の作用/副作用なのか
たまにある手先のビリビリより、強いビリビリ
手先より、ノドまわりは不安だろう
”痛い” ”体調良くない”
7月の転移発覚後、ちょっとしたことでも、もしや?とビクビクしてしまう
「パーマがムリになったら、短く切るよ」
そうは言うが、丸顔&塩顔のママ吉、ボリュームないと貧相になりそうだ
「似合わんかったら、トップは部分ウィッグをのせよう」
「ホラ、女優のウィッグはアクセサリー扱いらしいし」
そんな日がなるべく遠いことを願ふ