❤乳がん4ママ+膵がん3パパとのつれづれ日記❤

~乳がん骨肺肝転移の母と膵がん治療不可父とヨガ好きアラフォーぴょこ~2019年1月より両親ともがんに・・・

ノラ子猫の儚いイノチ

やるせなさでいっぱい

 

猫じゃらしがしおれてきている

日曜日に

チビちゃんたちと遊ぼうと草むらで摘んできたもの

 

月曜日の朝

ぴょこの家の敷地内でチビキジトラちゃんが倒れていた

袋小路に面した細い通路

グリーンカーテンが日よけ人目よけになるのか

猫ちゃんたちが良く通るその場所

 

はじめは寝ているかと思ったが、なんか違う

少し離れたところで親の三毛ちゃんが鳴いている

小雨降る中

歩いているポーズのまま地べたに倒れ

母親の呼び声に何も反応しないのはおかしい

 

外傷も吐しゃ物もなく

キレイな顔、キレイなカラダ

動物好きの隣のおじさんも首をひねった

この春生まれたばかり

小さなナキガラは

生まれてすぐ死んだ兄弟の横に埋められた

やはり、ノラ猫の世界は厳しいのだろうか

 

家に戻ると

親の三毛ちゃんがキジトラちゃんのいた場所を嗅いでいた

「キジトラちゃん、兄弟のところへいったよ

 三毛ちゃんもツラいね

 ツラいけれど、頑張って生きて行こうね」

ママ吉はナミダ声で話しかけた

三毛ちゃんはじっと聞いていた

 

ママ吉とぴょこはその日、ずっと悲しいキモチだった

いや、今も悲しい

ちゃんとした名前もないうちに死ぬなんて

やるせない

 

土曜の昼間は、元気いっぱいだった

茶トラちゃんとパピィ部屋のぬれ縁でじゃれ合っていた

キジトラちゃんは特に活発で

網戸でバリバリ爪とぎしたりして

ぴょこたちを焦らせたくらい

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   「さぁて、次はどこをバリバリしようっかなー」

 

しばらくすると三毛ママもきて

ちからいっぱいオッパイを飲んでいた

やがて、満足したのか

親子三匹、濡れ縁で寝てしまった

  

ママ吉がパピィ部屋の障子をそっと開けた

様子を見にきたオトウト吉も加わり

ぴょこたち親子3人もガラス窓隔てて横になった

この初夏、さくら猫になった三毛ママ

この子たちがサイゴのコドモになる

「シングルマザー同士、頑張ろうね

  カワイイ子ども2人を守っていこうね」

 ママ吉が三毛ママの背中に話しかけた

 

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       何気にパピィがフレームイン

 

パピィが死んだのは悲しい

だけど、これからすくすく育つと思っていた

幼い命が急に絶たれるのはやるせない

 

ましてや

たった2日前に一緒に頑張ろうと奮起したばかり

 

今日も三毛ママは誰かを呼んでいる

キジトラちゃんを探しているのか

茶トラちゃんのほうなのか

 

周囲を見渡して

しばらくするとすっと茂みへ消えてしまった