肺がんと闘うこと 6か月
20年来の友だちで
ステージ4の親をもつアラフォーコドモの会(在籍2名)の
みーちゃんのパパが2月末に亡くなった
みーちゃんパパは、昨年8月に肺がんと診断
受診時には咳、息切れなどの症状がすでに出ていた
そして骨転移発覚
本人の強い希望もあり
今年1月中旬、主治医から余命宣告を受けた
ココまでは、みーちゃんとやり取りをしていたが
ぴょこもパパ吉の内腸骨動脈瘤手術
そして、すい臓がん発覚とバタバタ&ヨレヨレに
今日、やっと時間がとれてキャッチアップできた
みーちゃんもぴょこも年明けから
いや去年から
いやいや10年前から
それぞれツラく厳しい現実と向き合ってきていた
みーちゃんは、ぴょこの1コ下だけど・・・
早くも両親ともがんで亡くしてしまった
「ジブンも若くて動けたし
見送った今、ちょっとホッとしている」
そうか・・・
10連休 第2日目
日曜昼のファミレスの隅っこの席
みーちゃんは、ママ吉がぴょこに渡したクーポン券に目を落としてそう言った
* * * * * * * * * * *
両親を看取ったみーちゃん先輩
教えてほしいことがモロモロ イロイロ
-余命宣告って・・・3か月とかそういうカンジで言われるの?
「んー、父はね『今年の桜は厳しいかな』ってやんわり言われた
ワタシもウスウス分かってたけど、言われるとやっぱりかと」
-やっぱり、がんってサイゴは痛みとの闘いなのかな・・・?
「右肺下葉が原発らしいんだけど、ソコが一番痛んだみたいで
起き上がったり、カラダ動かしたらスゴイ痛がってた
ま、肺門や縦隔やいろんなところにがんはあったし
骨にも転移してたけどね・・・」
「一般的にオトコのヒトの方が痛みに弱いみたい
主治医(女性)もそこまで痛みでるかなーとは言っていたけど」
-でも、痛いものは痛いんじゃない?
「ね。でもお母さん(卵巣がん、乳がん転移)は家族に言わなかったな
カルテには痛みの記載があったけれどね・・・」
「で、いよいよ、痛みもひどくなってさ
一般病棟での疼痛コントロールは限界だと思って
ホスピスや緩和ケアがある病院を探したの」
-余命3ヶ月とか条件はあるの?
「結局、家族の交通便とか考えて緩和ケア病棟のある病院にした
そこは、予後条件は別になかったね
疼痛コントロールで長く療養できることもあるし
ただ、本人が病状を理解し、希望しているかどうか
本人が具体的な予後について知っているかは問われなかった
病院によるかもだけれどね」
「初めに、面談があるんだけど5,000円かかった」
「で、待ちがすごいのよ
待ってる間にダメになるかと思ったぐらい」
-早めにあたりつけといた方がいいのかな
「見学とか行ってもいいかもね
まぁ、本人の希望がないとだけど」
「結局、状況を考慮してもらえて
そこの一般病棟で待機して、空き次第緩和ケア病棟へ移った
でも、緩和ケア専門の医師やスタッフが診てくれたから
痛みがコントロールできてよかったよ」
-やっぱり、サイゴは腹水や胸水が貯まって抜くの?
「そうだね、でも抜いてもまたすぐ貯まる
緩和ケアへいくのに注意しなきゃいけないのは
積極的な治療はそこではしてもらえないことだよ
苦痛を取り除くことはしてもらえるけれど
だから、アレコレいろいろ処置して欲しいなら向かないね」
-医療費アレコレかかるの?
「医療保険・高額療養もきくから、フツ―の入院費と変わらんよ
個室代とかかかる部屋はその費用ね」
「そこは社会福祉法人だったから、例えば低収入とか
長期療養で支払いが厳しくなったら、負担の軽減とか相談できるみたいだった
療養期間が長いと、費用が嵩んで心配になるよね」
-24時間面会可能?
「家族は可能 ペットも大丈夫だった
個室ならベッドの上にも上がらせて良かったんだよ
二人部屋とかなら、面談室とかで会えるみたい」
結局、みーちゃんパパは転院して1週間で亡くなった
一般病棟経由し、緩和ケア病棟へ移って3日目のコト
いよいよ危篤といわれ
家族、そして愛犬ぽんちゃんが病室に集まった
みーちゃんママが亡くなり寂しくなって飼い始めたぽんちゃん
みーちゃんパパにとって2代目のシーズー犬
8年ずっと一緒だったパパとぽんちゃん
ぽんちゃんが病室へ入ると
パパはサイゴの力を振りしぼって上半身を起こそうとした
それには、看護師さんも驚いたらしい
もう、話すこともできなくなっていたというのに
15:00から、亡くなる23:00まで
ぽんちゃんは片時も離れず
一睡もせず
パパのいろんなところをぺろぺろ舐めたらしい
痛みや苦痛から自由になり
愛息・愛娘、愛犬に見守られ
安らかに旅立ったみーちゃんパパ
ジブンの家族の映像も浮かんでしまって
しんみりとしてしまった
みーちゃんパパ
みーちゃん
よく頑張ったね
お疲れさま